最新基礎科学/知っておきたい
脊椎領域におけるPRPを用いた組織再生
木下 英幸
1
,
鴨田 博人
1
,
折田 純久
2
,
稲毛 一秀
2
,
志賀 康浩
2
,
久保田 剛
3
,
大鳥 精司
2
Hideyuki KINOSHITA
1
,
Hiroto KAMODA
1
,
Sumihisa ORITA
2
,
Kazuhide INAGE
2
,
Yasuhiro SHIGA
2
,
Go KUBOTA
3
,
Seiji OHTORI
2
1千葉県がんセンター整形外科
2千葉大学大学院医学研究院整形外科学
3東千葉メディカルセンター整形外科
pp.92-99
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201267
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はじめに
多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)は組織修復の有効性により,整形外科のみならず形成外科などにおいても研究・臨床応用されている.整形外科領域ではスポーツ医学において靱帯などの軟部組織修復に用いられている.一方,脊椎領域においてはこれまで,①骨癒合促進,②椎間板再生,③脊髄損傷・軸索再生で有効性が示されている.本稿ではそれらに加えて,近年われわれが着目している凍結乾燥多血小板血漿(freeze-dried PRP:FD-PRP)における今後の展望や最新知見も含めて概説する.
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