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特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第3章 腰椎
Modic change
Modic Change
大鳥 精司
1
,
折田 純久
1
,
稲毛 一秀
1
,
志賀 康浩
1
,
牧 聡
1
,
古矢 丈雄
1
,
江口 和
1
Seiji OHTORI
1
,
Sumihisa ORITA
1
,
Kazuhide INAGE
1
,
Yasuhiro SHIGA
1
,
Satoshi MAKI
1
,
Takeo FURUYA
1
,
Yawara EGUCHI
1
1千葉大学大学院医学研究院・整形外科学
1Department of Orthopedic Surgery, Graduate School of Medicine, Chiba University
キーワード:
Modic change
,
腰痛
,
low back pain
,
不安定性
,
instability
Keyword:
Modic change
,
腰痛
,
low back pain
,
不安定性
,
instability
pp.355-360
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201368
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Modic changeとは
椎体終板変性はMRIにて日常的に観察される変化である.一般的には退行性変化として考えられている.図 1で示すように,年齢とともに椎間板高が減少し,その変化が椎体終板に発生する現象である.高齢者の8割以上はこのような画像を呈している.変性腰椎の椎体終板変性はModicにより報告され,一般的にはModic changeと呼ばれている5).Modicにより椎体終板はMRIのT1強調像で低輝度,T2強調像で高輝度を呈するModic Type 1,T1強調像,T2強調像でともに高輝度を呈するType 2,さらにT1,T2強調像でともに低輝度を呈するType 3に分類された4,11)(図 2).最近のModic changeのレビューによると,腰椎にその変性を認める割合は14%であり,変性の程度は年齢に比例し,10年間で6%の増加を認めることが報告されている.Modic changeの分類では,Type 2が多く次にType 1であり,Type 3が最も少ない4).多くの論文において椎間板の変性が腰痛の原因となり得ることが報告されているが,椎間板の近傍に存在する椎体終板変性の病理と臨床的意義に関する論文は少ない.本稿では,現在までにわかっているModic changeの臨床的意義に関して述べたい.
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