連載 整形外科の歴史
関節形成術を中心とした股関節手術の歴史③
小野 啓郎
1
1大阪大学
pp.273-276
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200151
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神中先生とその一門が日本人の股関節強直,膝関節強直に採用したBaerのarthroplastyとは,一体どのような手術であったのか? Interpositional arthroplastyは,海外ではどのように発展し,受け入れられたのだろうか.当時を振り返ってみよう.
20世紀初めのアメリカで,股関節を含めた関節形成術に名を馳せた整形外科医には,メンフィスのWC Cambell,ボストンのWR McAuslandとイタリアのVPuttiがあったという.ボルチモアのJohns Hopkins大学病院に拠るWilliam S Baer(図15)の評判も,上記3人に劣るものではなかった.
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