特集 変形性股関節症に対する関節温存手術の現状と将来展望
股関節温存手術の歴史
帖佐 悦男
1
1宮崎大学 医学部整形外科
キーワード:
寛骨臼
,
股関節
,
骨切り術
,
骨盤骨
,
大腿骨
,
恥骨
,
腸骨
,
変形性股関節症
,
サルベージ療法
,
医学史(1601-現在)
,
臼蓋形成術
,
寛骨臼形成不全
,
骨盤骨切り術
Keyword:
Acetabulum
,
Femur
,
Hip Joint
,
Ilium
,
Pelvic Bones
,
Osteotomy
,
Pubic Bone
,
Osteoarthritis, Hip
,
Salvage Therapy
,
History, Modern 1601-
,
Acetabuloplasty
pp.906-912
発行日 2017年9月19日
Published Date 2017/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017374379
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はじめに
わが国での変形性股関節症(osteoarthritis of the hip joint;股OA)は,発育性股関節形成不全, 寛骨臼(臼蓋)形成不全症に起因する二次性股関節 症が多くを占める。従って,構築学的に正常の股 関節形態に近付けるために,寛骨臼・骨盤骨切り 術や大腿骨骨切り術を施行する股関節温存手術が 広く行われてきた。また,パイオニア(先達)が開 発した術式をその後の多くの整形外科医がより有 用な術式へと発展させてきた。 本稿では,股関節温存手術のなかでも成人にお ける寛骨臼・骨盤骨切り術を中心に,その経緯を 概説する。
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