Japanese
English
誌上シンポジウム 骨粗鬆症に対する治療戦略
生活習慣病と骨粗鬆症
Life Style-related Diseases and Osteoporosis
杉本 利嗣
1
Toshitsugu SUGIMOTO
1
1島根大学医学部内科学講座内科学第一
1Internal Medicine 1, Shimane University Faculty of Medicine
キーワード:
生活習慣病
,
life style-related disease
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨質
,
bone quality
Keyword:
生活習慣病
,
life style-related disease
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨質
,
bone quality
pp.781-785
発行日 2014年9月25日
Published Date 2014/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408103150
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骨粗鬆症と動脈硬化・血管石灰化には共通の基盤が存在することが知られ,骨・血管相関と称される.さらに近年,動脈硬化を来す代表的疾患である糖尿病,慢性腎臓病(CKD)などの生活習慣病も骨代謝と密接に関連することが注目されている.糖尿病では骨密度は維持されているにもかかわらず骨折リスクが高い,すなわち骨質劣化型の骨脆弱化を来し,その機序として,酸化ストレス増大による終末糖化産物の骨基質への蓄積や骨芽細胞分化の抑制,骨細胞・骨芽細胞のアポトーシスの亢進などが挙げられる.そして生活習慣病関連骨粗鬆症が続発性骨粗鬆症を来す代表例に位置づけられ,その管理が重要な課題となっている.
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