Japanese
English
誌上シンポジウム 良性腫瘍に対する最新の治療戦略
デスモイド
Current Therapeutic Strategy for Desmoid-type Fibromatosis
河野 博隆
1
,
篠田 裕介
1
Hirotaka KAWANO
1
,
Yusuke SHINODA
1
1東京大学医学部附属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, The University of Tokyo Hospital
キーワード:
デスモイド
,
desmoid-type fibromatosis
,
保存療法
,
conservative therapy
,
手術療法
,
surgery
Keyword:
デスモイド
,
desmoid-type fibromatosis
,
保存療法
,
conservative therapy
,
手術療法
,
surgery
pp.215-219
発行日 2014年3月25日
Published Date 2014/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102987
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デスモイドは強い局所浸潤性を示す中間群の間葉系腫瘍である.治療法として悪性腫瘍と同様の広範切除が標準とされてきたが,高い局所再発率が問題となっていた.その後,病態の解明が進み,治療法の概念に大きな変化が生じている.薬物療法,放射線療法を含むさまざまな治療法が試みられ,治療法の選択肢は広がったが,依然として「標準的」な治療法が確立したとは言えない.本稿では,これまでにわかったデスモイドの病態,各種治療方法の成績を概観し,デスモイドに対する現状の治療戦略と今後の展望について概説する.
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