Japanese
English
誌上シンポジウム 骨軟部腫瘍の薬物治療アップデート
デスモイドに対する薬物治療
Pharmacotherapy for Patients with Desmoid-Type Fibromatosis
西田 佳弘
1
Yoshihiro NISHIDA
1
1名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Nagoya University Hospital
キーワード:
デスモイド
,
desmoid
,
薬物治療
,
medication
,
積極的サーベイランス
,
active surveillance
Keyword:
デスモイド
,
desmoid
,
薬物治療
,
medication
,
積極的サーベイランス
,
active surveillance
pp.697-702
発行日 2019年7月25日
Published Date 2019/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201415
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デスモイド型線維腫症は良悪性の中間型腫瘍であるが,局所浸潤性が強く,術後再発率がきわめて高いことから,治療方針の中心は手術から保存治療へと変わりつつある.症例によっては患者の機能を損ない,QOLを著明に低下させる.希少疾患であるため薬物治療のエビデンスに乏しく,また保険適用となっている薬剤はほとんどない.デスモイド診療に熟練した医師がmultidisciplinaryな体制で,効果の期待できる的確な薬物治療を選択することが重要である.効果の期待できる薬剤は抗がん剤と分子標的治療薬であり,以下に概説する.
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