連載 整形外科最前線 あなたならどうする?・23
整形外科最前線 あなたならどうする?
村上 英樹
1
,
加藤 仁志
1
,
土屋 弘行
1
1金沢大学整形外科
pp.141-144
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102964
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症例
症例:57歳,男性,会社員
主訴:進行する両下肢麻痺
既往歴:糖尿病,高血圧,高脂血症で内服加療中.
現病歴:約2カ月前から下肢麻痺を自覚するようになり,前医を受診した.精査の結果,左腎癌の脊椎(T12)転移による下肢麻痺と診断された.前医では,腎癌はまだ小さかったため,脊椎転移の治療が優先され,放射線療法(計36Gy)が施行された.しかし,下肢麻痺は改善せず,3週間前には左腎摘出術を受けた.その間にも下肢麻痺は徐々に進行し受診となった.なお,腎癌に対して分子標的薬,背部痛に対してオピオイドを内服している.
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