連載 整形外科最前線 あなたならどうする?・7
整形外科最前線 あなたならどうする?
松原 秀憲
1
,
土屋 弘行
1
1金沢大学附属病院整形外科
pp.643-647
発行日 2012年7月25日
Published Date 2012/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102395
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症例
患者:65歳,女性
主訴:右膝関節部痛,右下肢変形
既往歴:特記すべきものなし
現病歴:12歳時に右脛骨骨髄炎となり,これまで10回の手術を施行された.その後,脚長差,変形はあったが特に不都合なく生活していた.65歳時に特に誘因なく,歩行時の右膝関節外側部痛を認め,根本的な治療を希望され当科を紹介された.
身体所見上,右下腿に著明な変形を認め,棘果長(SMD)で10cmの脚長差を認めた.脚長差のため,墜落性跛行を認めた(図1).
単純X線像上,右脛骨骨幹部は幼少時の手術のため切除されていた.右腓骨は上方化し肥大していた(図2).
MRI上,大腿骨外側顆部と脛骨近位外側にbone marrow edemaを認め,stress fractureが考えられた(図3).
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