連載 整形外科最前線 あなたならどうする?・6
整形外科最前線 あなたならどうする?
中瀬 順介
1
,
土屋 弘行
1
1金沢大学附属病院整形外科
pp.585-588
発行日 2012年6月25日
Published Date 2012/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102377
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症例
患者:64歳,女性
主訴:右肩関節痛,可動域制限
既往歴:特記事項なし
現病歴:歩行中に転倒して右肩部を強打し,以後,右肩関節自動運動が困難となり,前医へ救急車で搬送された.右肩関節前方脱臼と診断され,徒手整復術を施行されたが,整復位の保持が困難なため,加療目的に当院に紹介された(図1-a,b).
現症:右上腕部から手指までしびれがある.握力:右8kg,左18kg,右肩関節可動域:屈曲30°,外転40°,筋力:肩関節外旋筋力3,内旋筋力4,肘関節屈曲4,伸展4,手関節背屈5,掌屈5(図2).
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