連載 アドバンスコース 整形外科 超音波診断・治療 どこが・どれだけ・どのように・5
軟部腫瘍の診断・治療における超音波診断装置の有用性
武内 章彦
1
,
土屋 弘行
1
Akihiko Takeuchi
1
,
Hiroyuki Tsuchiya
1
1金沢大学大学院医薬保健学総合研究科・医薬保健学域医薬類機能再建学(整形外科学)
キーワード:
軟部腫瘍
,
soft tissue tumor
,
超音波診断装置
,
ultrasound
Keyword:
軟部腫瘍
,
soft tissue tumor
,
超音波診断装置
,
ultrasound
pp.145-151
発行日 2014年2月25日
Published Date 2014/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102965
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超音波診断装置(エコー)は,軟部腫瘍の診断・治療においてこれまでにも有用性が報告されているが,近年の画像解析の進歩によって鮮明な画像が得られるようになり,さらなる活用が期待できる.エコーガイド下生検では,腫瘍内の血流が豊富な至適部位をドプラ法で確認したり,腫瘍周囲の神経・血管を同定して損傷を回避したり,MRIでの信号が異なる部位を正確に穿刺することで診断に役立つ.再発腫瘍のスクリーニングでは,MRIで再発が疑わしい小さな陰影もエコーで充実性の腫瘤かどうかで判断に役立つ場合がある.また,術中エコーでは,腫瘍の局在を確認するのみならず,切除が正確に行えているかを確認しつつ手術を進めることも可能である.
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