Japanese
English
臨床経験
閉塞性動脈硬化により下肢切断を施行した65歳以上の症例についての検討
A Study of Lower Extremity Amputation Caused by Arteriosclerosis Obliterans above 65 Years Old
米津 浩
1
,
日比 信行
1
Hiroshi Yonezu
1
1高知市立市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kochi Municipal Hospital
キーワード:
amputation
,
切断
,
arteriosclerosis obliterans
,
閉塞性動脈硬化症
,
quality of life
,
QOL
Keyword:
amputation
,
切断
,
arteriosclerosis obliterans
,
閉塞性動脈硬化症
,
quality of life
,
QOL
pp.265-267
発行日 1997年3月25日
Published Date 1997/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902124
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:閉塞性動脈硬化症により下肢切断を施行した65歳以上の高齢者につき検討した.症例は男8例女3例,手術時年齢は65~84歳(平均75.5歳)である.術後追跡期間は6~53カ月(平均24.7カ月)である.最終切断高位は下腿切断4例,大腿切断6例,股関節離断1例であった.手術回数は1~3回(平均1.4回)であった.実用的移動能力の変化は,発病前は歩行8例,車椅子2例,寝たきり1例に対して,退院時が歩行5例,車椅子1例,寝たきり1例,死亡4例,調査時は歩行2例,車椅子1例,寝たきり1例,死亡7例であった.歩行可能例はいずれも下腿切断であった.高齢者の下肢切断例においては,義足歩行以外の移動手段も考慮し,家庭環境の改善をはかり,quality of life(QOL)を高めることが重要である.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.