Japanese
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誌上シンポジウム 整形外科医の未来像―多様化したニーズへの対応
整形外科専門医の未来像
The Future of Orthopaedic Surgeons
秋山 典彦
1
Norihiko Akiyama
1
1川崎協同病院
1Kawasaki Kyodo Hospital
キーワード:
整形外科医
,
orthopaedic surgeon
,
専門医
,
board of medical specialities
,
プロフェッショナリズム
,
professionalism
Keyword:
整形外科医
,
orthopaedic surgeon
,
専門医
,
board of medical specialities
,
プロフェッショナリズム
,
professionalism
pp.419-423
発行日 2010年5月25日
Published Date 2010/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101726
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整形外科医の未来像にとって,あるべき専門医像の検討は重要であり,これは整形外科だけでなく日本の医療全体の問題である.現在の医療にとって病院勤務医離職の増加は深刻であり,この背景には勤務医の過重労働だけでなく,専門性を生かせる職場が少ないことがある.専門医制度は患者-医師の信頼関係にとって診療技術の担保として必要であり,制度の確立には市場原理に基づく患者-医師関係の再検討,医師のプロフェッショナリズムの確立,医療供給システムの抜本的改革が課題であり,制度の構築は学会が責任ある専門家集団として,段階的に進めるべきである.専門医制度には総合医の育成・充実が不可欠であり,国民に混乱を生じている自由に診療科名を標榜できる現行制度も再検討すべきである.
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