Japanese
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誌上シンポジウム 整形外科術後感染の実態と予防対策
生体材料における工夫―銀系抗菌生体材料の開発
Development of Antibacterial Metallic Implants with the Use of Silver
馬渡 正明
1
Masaaki Mawatari
1
1佐賀大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Saga University
キーワード:
抗菌性
,
antibacterial
,
生体材料
,
biomaterial
,
銀
,
silver
Keyword:
抗菌性
,
antibacterial
,
生体材料
,
biomaterial
,
銀
,
silver
pp.1009-1015
発行日 2009年10月25日
Published Date 2009/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101606
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整形外科術後感染予防に対する取り組みの一環として,われわれが研究している銀形抗菌生体材料の開発について紹介する.銀は無機系抗菌剤として,広い抗菌スペクトラムと高い抗菌性を持ち,かつ低毒性を示すことが報告されている.この銀を金属チタン表面にコーティングする方法を複数考案した.その一つが酸化銀を添加したハイドロキシアパタイトをフレーム溶射する方法である.これまでの結果から十分な抗菌性が得られ,かつ明らかな毒性は認められておらず,また骨結合能も有しており,良好な成果が得られている.今後の実用化に向けてさらに研究を進めている.
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