Japanese
English
特集 脊椎外科最近の進捗―脊椎骨切り術と脊椎再建を中心として―(第27回日本脊椎外科学会より)
焼成骨材料の脊椎固定術への応用に関する実験的研究
An Experimental Anterior Spinal Fusion with Sintered Bovine Bone : A Pig Model
南出 晃人
1
,
玉置 哲也
1
,
吉田 宗人
1
,
橋爪 洋
1
,
中川 幸洋
1
Akihito Minamide
1
1和歌山県立医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Medical College
キーワード:
animal model
,
動物実験
,
biomaterials
,
生体材料
,
spinal fusion
,
脊椎固定
Keyword:
animal model
,
動物実験
,
biomaterials
,
生体材料
,
spinal fusion
,
脊椎固定
pp.553-559
発行日 1999年4月25日
Published Date 1999/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902698
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抄録:様々な原因により脊椎椎体破壊が生じた不安定脊柱の再建術に,人工椎体スペーサーとしてA-Wガラスセラミック,チタニウムケージ,アルミナセラミックなどが用いられ,その短期成績が良好なことが報告されている.しかしながら,それらの生体材料は非常に固く力学的強度が優れている反面,recipient boneとの著しい強度の差が長期的にみてどのような影響を与えるかは現在のところ不明である.本研究の目的は,recipient boneと永続的に結合し置換可能な生体材料を開発することである.今回,成熟豚15頭に焼成骨材料を移植した実験を行い,X線学的,生体力学的,組織学的に検討を行った.その結果,焼成骨移植部分は生体力学的にも組織学的にも正常の骨組織に近い状態となっており,焼成骨は生体に順応できる生体材料となりうることが確認された.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.