Japanese
English
論述
MR venographyからみた腰部脊柱管狭窄の病態
A Pathophysiologic Study of Lumbar Spinal Canal Stenosis : Evaluation with MR Venography
佐藤 勝彦
1
,
菊地 臣一
1
Katsuhiko Sato
1
1福島県立医科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University, School of Medicine
キーワード:
MRI
,
核磁気共鳴画像
,
venography
,
静脈造影
,
lumbar spinal canal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
Keyword:
MRI
,
核磁気共鳴画像
,
venography
,
静脈造影
,
lumbar spinal canal stenosis
,
腰部脊柱管狭窄
pp.175-180
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903205
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抄録:MR venographyを用いた脊椎静脈叢の形態を評価し腰部脊柱管狭窄の病態を検討した.腰部脊柱管狭窄による神経性間欠跛行を有する14例,対照として腰痛のみを有する6例と腰下肢痛を経験したことがない健常人9例に対しMR venographyを施行した.その結果,健常人では従来の静脈造影法で得られる画像とほぼ同様の脊椎静脈像が得られた.腰痛のみを有する症例の半数で健常人と同様の所見が得られた.残りの半数では神経根の増強像などの異常所見が認められた.一方,神経根型間欠跛行では責任神経根とその周辺の増強像が特徴的で,馬尾型間欠跛行では硬膜外静脈叢の拡張像が特徴的であった.これらの所見から,腰部脊柱管狭窄の循環に関する病態は神経障害型式により異なっており,神経根型間欠跛行の発生には責任神経根の伴走血管の血流障害が,馬尾型間欠跛行の発生には硬膜外静脈叢の循環障害が関与していると推定された.
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