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シンポジウム 整形外科医療におけるリスクマネジメント
特定機能病院(大学病院)における危機管理体制の問題点
The Problem of the Risk Management System at the University Hospital
青木 治人
1
Haruhito Aoki
1
1聖マリアンナ医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, St. Marianna University School of Medicine
キーワード:
university hospital
,
大学病院
,
risk management
,
危機管理
Keyword:
university hospital
,
大学病院
,
risk management
,
危機管理
pp.1243-1246
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100827
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要旨:大学病院を主とする特定機能病院では様々な医療事故に対する危機管理体制の整備が求められている.2000年(平成12年)に特定機能病院に整備が義務付けられた安全管理体制について,日本整形外科学会医事紛争調査委員会(当時)が行ったアンケート調査では,その対応は必ずしも十分ではないことが明らかであった.また厚生労働省に届けられたインシデント,アクシデント報告例の数も大学により大きく異なり,報告基準の統一の困難さが示された.一方,報告元をみてみると,各大学で違いはあるものの,医師以外からの報告が多かった.平成12年度厚生科学特別事業の研究報告では,医療事故防止にあたっては,医療保険上の支援に加え,病院長の専任化,病院長の人事権の強化,人的資源の確保,および医療行為の基準化,などの必要性が報告されている.
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