発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006003414
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公立病院の外科系医師83名および手術部看護師30名を対象としたアンケート調査結果より,医師による手術時の器械出しの問題点を検討した.器械出しを医師が行った場合,針の確認は概ね行われていたが,ガーゼでは44.3%の医師が,器械では75.6%の医師が全くカウントを行っていなかった.針刺し事故の割合は,器械出しを看護師が行った場合と比し医師が行っても増加は認めず,一方で針などを危険がないよう配慮して置いていない医師が36.2%に上った.医師の器械出しによる医療効率については,74.7%の医師が手術時間の延長を指摘する一方,半数以上の看護師が変わらないと回答した.その原因は不明であるものの,医師が器械出しを行わざるを得ないとき,病棟,外来業務を犠牲にしている事実が明白となった
©Nankodo Co., Ltd., 2005