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シンポジウム 全人工肩関節置換術の成績
当科における人工肩関節置換術の成績―関節リウマチ肩の機能評価を中心に
Clinical Results Shoulder Arthroplasty in Rheumatoid Arthritis
宮本 隆司
1
,
菅本 一臣
2
Takashi Miyamoto
1
1国立病院大阪医療センター整形外科
2大阪大学医学部整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Osaka National Hospital
キーワード:
clinical result
,
臨床成績
,
shoulder arthroplasty
,
人工肩関節置換術
,
rheumatoid arthritis
,
関節リウマチ
Keyword:
clinical result
,
臨床成績
,
shoulder arthroplasty
,
人工肩関節置換術
,
rheumatoid arthritis
,
関節リウマチ
pp.1137-1142
発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100792
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抄録:関節リウマチ肩に対する人工肩関節全置換術,monopolar型人工骨頭置換術,bipolar型人工骨頭置換術の中・長期成績と術後の肩関節機能についての検討を行った結果,術前の疼痛の強弱に関わらずその除痛効果は優れており,術後比較的長期にわたり維持されていた.術後の挙上機能は人工関節の種類やX線所見の重症度によるのではなく,術前の腱板機能に強く影響されていた.また,bipolar型人工骨頭置換術後の肩関節の動態評価を行った結果,術前のMRIで棘上筋腱の断裂がなく,棘上筋の筋萎縮も軽度であった群では,挙上機能が比較的良好で,肩甲上腕リズムも肩甲上腕関節優位で動き出すパターンを示したのに対し,術前のMRIで棘上筋に重度の筋萎縮または腱断裂がみられた群では,挙上機能が不良で,肩甲胸郭関節優位で動き出す逆のパターンを示した.腱板機能を代償するべく開発されたbipolar型人工骨頭ではあるが,いずれの群でも腱板機能を代償するほどの挙上能は獲得され得なかった.したがって,術後の良好な肩関節機能を期待するならば,術前のMRI像や臨床所見を参考にして,腱板機能が温存されているうちに手術を行うべきであると考えられた.
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