Japanese
English
シンポジウム 広範囲腱板断裂の再建
腱板大断裂手術例の検討—僧帽筋移行術を中心に
Long-term Results of Surgical Treatment for Massive Rotator Cuff Tears: With Special Reference to Trapezius Trantfer
三笠 元彦
1
Motohiko Mikasa
1
1都立大塚病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Metropolitan Otsuka Hospital
キーワード:
腱板
,
rotator cuff
,
大断裂・広範囲断裂
,
massive tear
,
僧帽筋移行術
,
trapezius transfer
,
棘上筋前進法
,
Debeyre's method
,
手術
,
operation
Keyword:
腱板
,
rotator cuff
,
大断裂・広範囲断裂
,
massive tear
,
僧帽筋移行術
,
trapezius transfer
,
棘上筋前進法
,
Debeyre's method
,
手術
,
operation
pp.38-45
発行日 1989年1月25日
Published Date 1989/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908012
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抄録:著者は1977年以来,腱板大断裂を断裂の程度により3型にわけ,1型には腱前進法,2型には棘上筋前進法,3型には僧帽筋移行術を行っている.今回追跡調査できた症例は1型12例,2型13例,3型14例である.その結果は1型が優9例,良3例であり,2型は優6例,良5例,可1例,不可2例で,3型は優3例,良4例,可4例,不可3例であった.腱前進法と棘上筋前進法の成績は許容できた.
腱前進法と棘上筋前進法で対処できないものに対して行っている,僧帽筋移行術の問題点は再断裂がみられることと,上腕二頭筋長頭腱がない時に,骨頭のdepressorとしての働きが弱いことである.再断裂については自動運動を術後6週以降に行うことと大結節部への縫着法にspike washerを使用することで,ある程度解決するものと思われる.また骨頭のdepressorとしての働きをたかめるためには,棘上筋腱の断端を僧帽筋の中央部に縫着することが有効であるように思われる.
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