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シンポジウム 脊椎転移癌に対する治療法の選択
転移性脊椎腫瘍に対する手術的治療とその成績―単発性病巣に対する椎体亜全摘術と脊椎全摘術の比較
Total en Bloc Spondylectomy for Solitary Metastatic Spinal Tumors : Comparative Study with Subtotal Corpectomy
阿部 栄二
1
,
石沢 暢浩
1
,
村井 肇
1
,
小林 孝
1
,
阿部 利樹
1
,
鈴木 哲哉
2
,
島田 洋一
2
Eiji Abe
1
1秋田組合総合病院整形外科
2秋田大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Akita Kumiai General Hospital
キーワード:
spinal metastasis
,
転移性脊椎腫瘍
,
total spondylectomy
,
脊椎全摘術
,
subtotal corpectomy
,
椎体亜全摘術
Keyword:
spinal metastasis
,
転移性脊椎腫瘍
,
total spondylectomy
,
脊椎全摘術
,
subtotal corpectomy
,
椎体亜全摘術
pp.731-738
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100724
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抄録:転移性脊椎腫瘍の中でも比較的生命予後の長い単発性転移性脊椎腫瘍に対するen bloc脊椎全摘術(TES)の有用性を検証するため,従来行われてきた椎体亜全摘術と比較検討した.TES群11例と病状が似かよった椎体亜全摘群11例を選び,手術侵襲,局所再発率,生命予後,疼痛や麻痺の改善などについて検討した.その結果,TES群では手術時間,出血量,固定椎間数など,手術侵襲はやや大きいが,手術成績が安定しており,術中の出血のコントロール,除痛効果,麻痺の改善,局所再発率,術後生存期間などすべての点で椎体亜全摘群より優れていた.今後,C7を含む胸・腰推の単発性転移性脊椎腫瘍に対する手術としてTESを第一選択肢とすべきである.
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