Japanese
English
シンポジウム 脊椎転移癌に対する治療法の選択
転移性脊椎腫瘍に対する前後合併アプローチによる脊椎全切除と前後合併脊柱再建術―QOL向上に果たす役割
Total Vertebrectomy Associated with Combined Anterior-Posterior Spinal Reconstruction : The Role of Improvement of QOL in Patients with Metastatic Spinal Tumors
種市 洋
1
,
金田 清志
1
,
武田 直樹
2
,
小谷 義久
3
,
須田 浩太
1
,
楫野 知道
1
Hiroshi Taneichi
1
1美唄労災病院勤労者腰痛・脊損センター
2北海道大学医療短期大学
3北海道大学大学院医学研究科機能回復医学講座運動器再建医学
1Center for Spinal Disorder and Injury, Bibai Rosai Hospital
キーワード:
metastatic spinal tumor
,
転移性脊椎腫瘍
,
spinal reconstruction
,
脊柱再建術
,
total vertebrectomy
,
脊椎全切除術
Keyword:
metastatic spinal tumor
,
転移性脊椎腫瘍
,
spinal reconstruction
,
脊柱再建術
,
total vertebrectomy
,
脊椎全切除術
pp.723-729
発行日 2003年6月1日
Published Date 2003/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100723
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:転移性胸・腰椎腫瘍に対する前後合併アプローチによる脊椎全切除と前後合併脊柱再建術の治療成績を分析した.術後1年,2年および5年生存率は73%,58%,42%,疼痛改善率:97%,麻痺改善率:73%,ADL改善率:83%と良好であった.転移性脊椎腫瘍に対する手術治療の目的は麻痺の改善・予防と骨転移により破壊された脊柱の即時安定性獲得であるが,本法に課せられた特に重要な役割は可及的長期にわたる局所再発のコントロールである.この点において,本法の局所再発率はen bloc切除例:17%,piecemeal切除例:25%と従来の方法と比し良好で十分に目的を達成できたといえる.本法は長期予後が期待できる転移性脊椎腫瘍例のQOL向上とその維持に有効な治療法であった.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.