整形外科/知ってるつもり
複合性局所疼痛症候群 complex regional pain syndrome:CRPS
真下 節
1
1大阪大学大学院医学系研究科
pp.686-687
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100125
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複合性局所疼痛症候群(CRPS,complex regional pain syndrome)は神経因性疼痛の1つに分類され,神経損傷や骨,筋肉組織の傷害によって引き起こされる知覚神経,運動神経,および自律神経・免疫系の病的変化によって発症する慢性疼痛症候群である(図1).CRPSにはtypeⅠとtypeⅡがあり,以前からそれぞれ反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)とカウザルギーと呼ばれていたものである.CRPSは症候群であり,その診断は次に示すような国際疼痛学会(IASP)の診断基準を満たすかどうかによってなされる.
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