イラストレイテッドセミナー・15
「幽門側胃切除術」に対するコメント
武藤 輝一
1
1新潟大学
pp.784-787
発行日 1995年6月20日
Published Date 1995/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905247
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はじめに
著者の篠原 尚氏は,胃癌に対する幽門側胃切除術について記載しておられる.基本的な胃切除やリンパ節郭清の方針については異なるわけではないが,細部においては私が施行しているところと異なるところも多い.また,胃癌の局在や進行度によって術式は異なる.ここでは,主病巣の局在が胃の下部(A)にあるか,あるいは一部胃の中部(M)にも及んでいる癌腫で,粘膜下層(sm)あるいはそれ以上に達しているもので,第3群リンパ節までの郭清(D3)が必要と考えた症例に対する術式について述べることとし,粘膜内癌(m)と診断している場合については,必要のあるところで述べることとする.
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