増刊号 Common Disease 200の治療戦略
循環器疾患
閉塞性動脈硬化症
黒木 茂広
1
,
島田 和幸
1
1自治医科大学循環器内科
pp.94-95
発行日 1995年11月30日
Published Date 1995/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903998
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疾患概念と病態
大・中動脈における粥腫と血栓形成における動脈内腔の狭窄ないし閉塞により,末梢組織の阻血症状を呈する疾患で,腹部大動脈以下の比較的大型の血管に好発する.大動脈末端部から腸骨動脈,浅大腿動脈から近位膝窩動脈に多い.中高年の男性に多い.糖尿病合併例では,下腿動脈に多発性病変を合併する頻度が高いとされる.血管外科適応例が多い.患肢の局所的虚血は存在するが,大部分の症例で長期にわたって安定した血行動態を維持する.しかし,約10%は急性血栓症を起こし,急性増悪する.
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