Japanese
English
臨床報告・1
虫垂炎にて発症した同性愛者赤痢アメーバ症の1例
A case of homosexual and amoebic dysentery with initial manifestation of appendicitis
松田 圭二
1
,
斎藤 英昭
1
,
金沢 孝満
1
,
佐々木 慎
1
,
鈴木 公孝
1
,
武藤 徹一郎
1
Keiji MATSUDA
1
1東京大学医学部第1外科
キーワード:
アメーバ赤痢
,
虫垂炎
,
同性愛者
Keyword:
アメーバ赤痢
,
虫垂炎
,
同性愛者
pp.379-383
発行日 1995年3月20日
Published Date 1995/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905173
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はじめに
アメーバ赤痢は法定伝染病であり,1970年代には年間発生例は10例前後であったが,1980年より増加傾向を認め,1986年には140例を数えるようになった.しかし,虫垂炎で発症したアメーバー赤痢はまれである.また男性同性愛者と特定できたアメーバー赤痢患者では,HBウイルス抗原抗体陽性率は36%,梅毒反応陽性率は40%,HIV陽性率は5%と,男性同性愛者の性行為感染症として注目を浴びている.今回われわれは,虫垂炎で発症した男性同性愛の既往をもつ赤痢アメーバ症の1例を経験したので報告する.
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