特集 消化器癌切除材料取扱いマニュアル
大腸癌切除材料の取扱い(3)
神代 龍之介
1
,
隈本 正人
1
,
前川 隆文
1
1福岡大学医学部第2外科
pp.81-84
発行日 1993年1月20日
Published Date 1993/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905114
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はじめに
大腸癌は本邦では増加しつつあり,大腸癌検診の普及や大腸内視鏡の進歩により,診断や治療で得られる標本も細胞診・生検・ポリペクトミー材料・手術切除標本と多種多様となってきている.また治療方法の多様化に伴って,ポリープ摘除標本の取扱いや摘除標本断端陽性例の大腸切除標本の取扱いも問題になってきている.
患者から得られた切除標本は患者自身の治療のために正確に診断し活用することはもちろんであるが,今後の診断と治療という臨床の場で活用できるように標本を整理することを,日常業務の一環として習熟しておく必要がある.実際には大腸癌取扱い規約1)を基本とし,目的によりそれぞれの施設で様々な工夫が行われていると思われる.
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