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第1土曜特集 乳癌のすべて2024
予防・診断の進歩
乳癌の疫学
Breast cancer epidemiology and prevention
河合 賢朗
1
,
赤羽根 綾香
1
,
後藤 彩花
1
Masaaki KAWAI
1
,
Ayaka AKABANE
1
,
Ayaka GOTO
1
1山形大学医学部外科学第一講座
キーワード:
乳癌
,
罹患リスク
,
疫学
,
予防
Keyword:
乳癌
,
罹患リスク
,
疫学
,
予防
pp.350-354
発行日 2024年8月3日
Published Date 2024/8/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290050350
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乳癌罹患リスク,罹患後死亡リスクに共通する因子は肥満(閉経後),喫煙,運動である.肥満(閉経前)に関しては今後の研究結果が待たれる.乳癌高リスク患者に対する化学予防としての選択的エストロゲン受容体修飾薬(SERM)やアロマターゼ阻害薬の研究は欧米を中心に研究が行われてきており,乳癌リスク低減の多くのエビデンスが蓄積されている一方,実際の使用は5%未満にとどまっている.ウェブベースならびに電子カルテ上の支援ツールを使用したランダム化比較試験において6カ月間での乳癌リスクの認識,化学予防の知識の理解は介入群で良好であったが,実際の化学予防薬の使用には至っていない.
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