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特集 外科診療とステロイド療法
肝移植におけるステロイド投与
Steroid therapy in liver transplantation
小川 晃平
1
,
木内 哲也
1
,
田中 紘一
1
Kohei OGAWA
1
1京都大学医学部移植外科
キーワード:
生体肝移植
,
ステロイド
,
免疫抑制
,
早期離脱
Keyword:
生体肝移植
,
ステロイド
,
免疫抑制
,
早期離脱
pp.925-929
発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904918
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臨床肝移植において副腎皮質ステロイド(主として糖質コルチコイド)は古くから免疫抑制療法の中心的役割を果たしてきたが,その多様な副作用は移植患者のQOLを下げるものに他ならない.そのためcyclosporine Aやtacrolimus(FK506)といったT細胞を標的とするより選択的な免疫抑制剤が登場するようになると,ステロイドの減量,早期離脱が多くの施設で試みられるようになった.
本稿では当教室の症例を中心に,肝移植におけるステロイド使用の実際,術後急性期における感染症への影響,そして早期離脱の現況について述べる.
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