Japanese
English
特集 急性腹膜炎—病態と治療の最前線
Ⅰ.病態—最近の知見
2.腹膜炎とサイトカイン
Peritonitis and cytokines
広田 昌彦
1
,
野澤 文昭
2
,
岡部 明宏
2
,
柴田 宗征
2
,
大嶋 寿海
2
,
山崎 勝美
3
,
中川 真英
3
,
池井 聰
1
,
小川 道雄
1
Masahiko HIROTA
1
1熊本大学医学部第2外科
2荒尾市民病院外科
3国立熊本病院外科
キーワード:
腹膜炎
,
サイトカイン
,
メディエータ
Keyword:
腹膜炎
,
サイトカイン
,
メディエータ
pp.1105-1109
発行日 1998年9月20日
Published Date 1998/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903269
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腹膜炎が高度であると,高サイトカイン血症やそれに基づく臨床所見であるSIRSを発症すること,その反応が高度であると臓器障害の発生につながること,炎症性サイトカインに引き続いて炎症性サイトカイン阻害物質の著明な誘導が起こるが,これは強い炎症反応をやわらげ,ホメオスタシスを保とうとする制御機構の一つであること,生体防御機構の発現にはサイトカイン反応が必須であること,などを述べた.サイトカイン反応は,本来,生体防御を司るものであることを認識して病態の制御を考える必要がある.
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