Japanese
English
特集 乳癌:初回治療の標準化
乳房温存療法の個別化:非照射法など
Breast conservative treatment without radiotherapy for selected patients with invasive breast cancer
清水 忠夫
1
,
芳賀 駿介
1
,
今村 洋
1
,
渡辺 修
1
,
木下 淳
1
,
梶原 哲郎
1
Tadao SHIMIZU
1
1東京女子医科大学附属第二病院外科
キーワード:
乳房温存療法
,
非照射
,
BCT
,
乳癌
Keyword:
乳房温存療法
,
非照射
,
BCT
,
乳癌
pp.297-302
発行日 2002年3月20日
Published Date 2002/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904795
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放射線照射の併用が乳房内再発率を低下させることは明らかであるが,最近,放射線照射を必要としない患者を適切に選択し治療法の個別化を推し進める傾向がみられる.患者の心理的負担の軽減,放射線照射の障害回避,治療期間と治療費の軽減など,そのbenefitはきわめて大きい.選択基準としては年齢,腫瘍径,リンパ節転移,リンパ管侵襲,nuclear grade,EICなどの因子で検討されているが,コンセンサスは得られていない.非照射温存治療が照射併用温存療法と遜色ない成績を残せるかどうかのキーポイントは,本治療に適した患者subsetの選択基準,正確な病理診断と確実な切除,放射線照射の代わりとなるような適切な術後補助療法などについて明らかにすることと考える.
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