Japanese
English
特集 乳癌:初回治療の標準化
温存術式における断端チェック:標準法と工夫
Margin evaluation in breast conservation surgery:conventional and new methods
市原 周
1
,
鈴木 啓仁
1
,
林 裕樹
2
,
嵩 眞佐子
1
,
佐藤 康幸
3
,
青山 英昭
3
,
大岩 幹直
3
,
加納 祐士
4
,
遠藤 登喜子
4
Shu ICHIHARA
1
1国立名古屋病院臨床検査科
2国立名古屋病院臨床工学室
3国立名古屋病院外科
4国立名古屋病院放射線科
キーワード:
断端検索
,
温存術
,
パンケーキ法
,
ポリゴン法
Keyword:
断端検索
,
温存術
,
パンケーキ法
,
ポリゴン法
pp.303-312
発行日 2002年3月20日
Published Date 2002/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904796
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乳癌の管内進展は,線維脂肪組織の中に埋没した樹枝状の乳管系の基底膜に覆われた空間内に生じる.乳腺の断端チェックは,この特殊な解剖学的特徴を念頭に置いたものでなくてはならない.現在知られている断端チェック法は,断端面を横切るように切るもの(bread loaf method,radial method)と断端面に平行に削ぐように切るもの(shaving method)がある.最近筆者らが開発したpancake methodとpolygon methodは,後者を発展させたものである.これは全割スライス法と同様以上の精度を保ちながらブロック数を減少させることができるほか,陽性部位をピンポイントで指摘できるという特徴をもつ.
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