Japanese
English
特集 食道癌治療におけるcontroversy
局所進行食道癌の集学的治療
Multimodality treatment for a locally-advanced (T4) esophageal cancer:Surgery, is it necessary?-a prospective trial comparing chemoradiotherapy plus surgery versus chemoradiotherapy alone
藤田 博正
1
,
末吉 晋
1
,
田中 寿明
1
,
藤井 輝彦
1
,
唐 宇飛
1
,
峯 孝志
1
,
主藤 朝也
1
,
笹原 弘子
1
,
的野 吾
1
,
山名 秀明
1
,
白水 和雄
1
,
戸田 幸博
2
,
早渕 尚文
2
Hiromasa FUJITA
1
1久留米大学医学部外科
2久留米大学医学部放射線科
キーワード:
局所進行(T4)食道癌
,
放射線化学療法
,
食道切除術
,
集学治療
Keyword:
局所進行(T4)食道癌
,
放射線化学療法
,
食道切除術
,
集学治療
pp.177-184
発行日 2002年2月20日
Published Date 2002/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904773
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食道外科医はT4食道癌に対し放射線化学療法後にできる限り食道切除術(治癒切除)を行うことが予後を良くする方法であると信じている.一方,腫瘍内科医や放射線科医は食道切除の必要性に疑問を持っており,放射線化学療法+食道切除vs放射線化学療法単独の治療成績を比較するフェアな研究が必要と考えている.筆者らはインフォームドコンセントに基づいて患者が治療法を選択するというprospective trialでこの問題の比較研究を行った.その結果,「T4食道癌において放射線化学療法が有効な症例では食道切除術の必要性がなく,むしろ無効例で必要かもしれない.」との結論を得た.今後,この問題に関する多施設研究がなされるべきである.
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