Japanese
English
特集 食道癌治療への集学的アプローチ
胸部食道癌根治手術—3領域リンパ節郭清術の現況
The latest in radical surgery for thoracic esophageal carcinoma:3-field lymphadenectomy
藤田 博正
1
,
掛川 暉夫
1
,
山名 秀明
1
1久留米大学医学部第1外科
キーワード:
胸部食道癌
,
頸胸腹3領域リンパ節郭清術
,
胸部2領域リンパ節郭清術
,
リンパ節命名法
,
リンパ節群分類
Keyword:
胸部食道癌
,
頸胸腹3領域リンパ節郭清術
,
胸部2領域リンパ節郭清術
,
リンパ節命名法
,
リンパ節群分類
pp.1133-1141
発行日 1993年9月20日
Published Date 1993/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901240
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頸胸腹3領域リンパ節郭清術は,胸部食道癌の根治術として本邦において定着しつつある.しかし,その有効性を客観的に万人に納得させるデータは得られていないのが現状である.これは,3領域郭清術の経験を通じて,上縦隔,特に反回神経沿線のリンパ節郭清術の重要性が認識され,2領域郭清術が3領域郭清術に近似してきたことが原因と考えられる.よくコントロールされたrandomized studyが必要であるが,このような研究のためにも,また,3領域郭清術の適応や合理的郭清範囲の決定のためにも,3領域郭清術の経験を踏まえた食道リンパ節の命名法やリンパ節群分類の確立が待たれる.
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