Japanese
English
特集 新しい医療材料と器具
肋骨ピン(合成吸収性肋骨固定材料)使用の適応と効能
Absorbable costal coaption pins
淺村 尚生
1
Hisao ASAMURA
1
1国立がんセンター中央病院呼吸器外科
キーワード:
PLLA
,
ピン
,
開胸術
,
肋骨骨折
Keyword:
PLLA
,
ピン
,
開胸術
,
肋骨骨折
pp.1485-1487
発行日 2001年11月20日
Published Date 2001/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904696
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
吸収性PLLAで作られた肋骨ピンが登場して使用されるようになっている.主たる用途は通常の後側方開胸で切離される肋骨(1〜3本)の固定整復のほか,多発肋骨骨折などの胸壁損傷の整復である.素材は吸収性であり安全性も高く,固定操作も容易で時間もかからない.しかし,通常の後側方開胸の肋骨離断では,切離肋骨の固定は必ずしも必要でなく,胸壁動揺などはみられない.したがって肋骨ピンの目的は,術後疼痛の軽減ということになるが,現在までその有効性は科学的に証明はされていない.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.