Japanese
English
特集 新しい医療材料と器具
閉腹用新型鈍針付き縫合糸
Blunt suture needles for preventing percutaneous injuries
正木 忠彦
1
,
松岡 弘芳
1
,
泉里 友文
1
,
徳原 真
1
,
佐々木 秀雄
1
,
下位 洋史
1
,
阿部 展次
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Tadahiko MASAKI
1
1杏林大学医学部第1外科
キーワード:
エチガード
,
ブラントポイント
,
針刺し事故
Keyword:
エチガード
,
ブラントポイント
,
針刺し事故
pp.1481-1484
発行日 2001年11月20日
Published Date 2001/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904695
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手術中には縫合針を扱う場面が何度もあるが,とくに手術の最終段階である閉腹時や閉胸時には手術スタッフの疲労度もピークに達しており,また集中力も低下していることから,針刺し事故が起こりやすいといえる.手術中の針刺し事故に対するリスクマネジメント対策として,最近エチガード(エチコン)やブラントポイント(オートスーチャー)などの,特別な鈍針が装着されたdetached typeの閉腹針が販売されている.組織の刺通性において従来の彎曲針よりも若干劣るものの,術中出血量や手術時間において差は認められず,臨床的には問題がないと考えられるので,今後の普及が望まれるところである.
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