特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅵ.肝癌
グリソン鞘前,後枝に隣接した肝癌に対する門脈枝塞栓術を併用した肝右葉切除術
寺本 研一
1
,
川村 徹
1
,
中村 典明
1
,
岡本 浩之
1
,
神代 祐至
1
,
真田 貴弘
1
,
有井 滋樹
1
Kenichi TERAMOTO
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科
pp.211-214
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904655
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
症例は慢性肝炎を併存する肝細胞癌患者である,腫瘍の位置が肝門部に近いので系統的切除施行のためには広範囲な肝切除を余儀なくされる.この症例に対して術後肝不全を避けるため,担癌領域を萎縮させ残存肝を肥大させる門脈枝塞栓術を先行したのち,肝右葉切除を施行した.画像を中心に本症例の肝切除の考え方を呈示する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.