特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅳ.結腸癌
左側結腸癌に対する左半結腸切除術
三木 誓雄
1
,
小林 美奈子
1
,
楠 正人
1
Chikao MIKI
1
1三重大学医学部第2外科
pp.140-143
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904641
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はじめに
左側進行結腸癌に対する左半結腸切除は横行結腸の左半分,下行結腸,S状結腸を切除し,横行結腸と直腸を吻合するものである.この術式では腫瘍占拠部位が脾轡曲部,S-D junctionのどちらに近接しているか,あるいはリンパ節転移があるかないかなどにより腸管切除範囲,リンパ節郭清の程度は適宜縮小される.すなわち他の部位の結腸手術に比べ術前の画像診断,術中の正確な病期の評価で血管処理の部位や切除範囲など,手術操作が細かく変更される可能性があると言える.本稿では,術前・術中の画像診断を駆使した下行結腸癌に対するhand-assisted腹腔鏡補助下左半結腸切除術を,実際の症例を基に紹介する.
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