目で見る外科標準術式・17
左半結腸切除術
山口 高史
1
,
森谷 冝皓
1
,
赤須 孝之
1
,
藤田 伸
1
Takashi YAMAGUCHI
1
1国立がんセンター中央病院大腸外科
pp.659-666
発行日 2001年5月20日
Published Date 2001/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904459
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はじめに
左側進行結腸癌に対する標準的なD3結腸左半切除(left hemicolectomy)は下腸間膜動脈(IMA)根部切離を伴い,下行結腸を脾彎曲部,S状結腸とともに切除し,残された横行結腸をS状結腸,あるいは直腸と吻合する術式である(図1).適応は下行結腸の進行癌が主であるが,腫瘍の場所,進行度,リンパ節転移の有無,血管の走行に応じて腸管切除,郭清範囲は適宜縮小される.一方,リンパ節転移状況によっては傍大動脈リンパ節郭清を施行することもある.本稿では当院で行われている左半結腸切除について,手術手技のポイントをシェーマを中心に述べる.
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