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特集 結腸左半切除を極める
総論
結腸左半切除術に必要な解剖
Anatomy required for left hemicolectomy for colon cancer
渡邉 純
1
,
諏訪 雄亮
2
,
小澤 真由美
3
,
遠藤 格
3
Jun WATANABE
1
1関西医科大学医学部下部消化管外科学
2横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科
3横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学
キーワード:
結腸癌
,
剝離層
,
結腸左半切除
Keyword:
結腸癌
,
剝離層
,
結腸左半切除
pp.610-614
発行日 2024年6月20日
Published Date 2024/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214547
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【ポイント】
◆進行癌に対して結腸左半切除術を施行する際にはD3郭清,もしくは,特に脾彎曲部癌においてはCentral vascular ligation(CVL)を伴うComplete mesocolic excison(CME)を施行することが,長期成績向上のために重要である.
◆CMEの3つのcomponentsの1つに“Dissection in the embryological plane to remove a complete envelope”が提唱されている.Embryological planeに沿った腸間膜の後腹膜からの剝離は,CMEの重要な構成要素の1つである.
◆Embryological planeに沿った腸間膜の後腹膜からの剝離のためには,周囲臓器の位置関係と剝離層に対する解剖学的理解が重要である.
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