Japanese
English
臨床報告・1
5年後に再切除生検を要した乳腺アポクリン腺症の1例
A case of apocrine adenosis of the breast
石山 智敏
1
,
中村 隆
1
,
鈴木 知信
1
,
稲沢 慶太郎
1
,
遠藤 泰志
2
,
本山 悌一
2
Tomoharu ISHIYAMA
1
1山形県立新庄病院外科
2山形大学医学部病理学第2
キーワード:
乳腺腫瘍
,
アポクリン腺症
,
apocrine adenosis
,
アポクリン癌
,
前癌病変
Keyword:
乳腺腫瘍
,
アポクリン腺症
,
apocrine adenosis
,
アポクリン癌
,
前癌病変
pp.1277-1279
発行日 2001年9月20日
Published Date 2001/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904583
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はじめに
乳腺腫瘤内にアポクリン化生上皮を認める場合,多くはそれを根拠に良性と診断されている1).しかし,多数のアポクリン化生細胞からなる腺症の場合,診断に苦慮することがある.このようなアポクリン(硬化性)腺症(apocrine[sclerosing]adenosis)が一つの病理組織学的疾患概念として提唱されるようになってすでに約十年を経るが2),本邦における報告例はいまだ少ない.最近筆者らはアポクリン腺症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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