Japanese
English
臨床報告・1
乳癌術後におけるMRSA創部感染症に対する超酸化水の使用経験
Postoperative MRSA (methicillin-resistant Staphylococcus aureus) wound infection treated with aqua oxidation water in a patient with breast cancer
田澤 賢一
1,3
,
高橋 博之
1,3
,
山岸 文範
1
,
鈴木 修一郎
1
,
新井 英樹
1
,
川又 隆
2
,
塚田 一博
3
,
田澤 賢次
4
Kenichi TAZAWA
1,3
1新潟県厚生連糸魚川総合病院外科
2新潟県厚生連糸魚川総合病院薬剤部
3富山医科薬科大学第2外科
4富山医科薬科大学看護学科
キーワード:
乳癌
,
創部感染
,
MRSA
,
超酸化水
Keyword:
乳癌
,
創部感染
,
MRSA
,
超酸化水
pp.695-698
発行日 2001年5月20日
Published Date 2001/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904469
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はじめに
超酸化水は水道水に微量のNaClを混ぜて電極間に隔膜を介して電気分解を行った生成された水である.活性塩素0.05〜50ppm,活性酸素10〜50ppmを含有し,酸化電位が高く,pH 2.7以下である1〜3).強い殺菌性,弱い組織障害性,低コストなどの点から臨床的応用性が高いとされる.今回,われわれは乳癌術後のMRSA(methicillin-resistantStaphylococcus aureus:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)創部感染症に対し,超酸化水の洗浄療法が有効であった症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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