Japanese
English
特集 総胆管結石治療の最前線—手技と周辺機器の進歩
内視鏡的アプローチ
PTGBD
Endoscopic choledocholithotomy via cholecystic duct using percutaneous transhepatic drainage route
大里 浩樹
1
,
植田 俊夫
2
,
後藤 邦人
1
,
濱 直樹
1
,
石飛 真人
1
,
尾田 一之
1
,
相原 智彦
1
,
菅 和臣
1
,
福永 睦
1
,
今本 治彦
1
,
冨田 尚裕
1
,
山崎 恵司
1
,
高塚 雄一
1
Hiroki OHSATO
1
1関西労災病院外科
2西武庫病院外科
キーワード:
総胆管結石
,
内視鏡治療
,
胆嚢ドレナージ
Keyword:
総胆管結石
,
内視鏡治療
,
胆嚢ドレナージ
pp.321-325
発行日 2001年3月20日
Published Date 2001/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904399
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経皮経肝胆道鏡のルートは,通常,肝内胆管よりアプローチされるが,胆道結石症例においても黄疸発症例はさほど多くなく,胆道非拡張例ではこのアプローチ自体が困難となることもある.今回,筆者らは13例の手術不適応症例に対して胆嚢ドレナージルートを用いて,経皮経肝経胆嚢管胆道内視鏡下に総胆管結石の切石術を施行した.
手技は以下の手順で行う.①エコー下に胆嚢ドレナージを施行,②透視下および内視鏡下に胆嚢管を経由してガイドワイヤーを総胆管内に挿入,③ダイレーターにより胆嚢管を16Frまで拡張することにより胆道鏡のルートを確保,④ガイドワイヤーをガイドに胆道鏡を総胆管内に進め,切石を行う.この方法により胆嚢内および肝内胆管までの切石術が可能である.
自験例は,総胆管結石個数は1〜3個,平均2.4個であった.切石完了までに要した期間は15〜106日(37.9+23.2日)であった.平均観察期間は70か月であるが,現在まで結石再発は認めていない.経皮経肝経胆嚢管胆道鏡下切石術は比較的低侵襲な治療手段であり,治療成績も他の治療法と比較しても遜色ないものと考えられる.
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