Japanese
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特集 外科医に求められる緩和医療の知識
一般病院における緩和ケア―チーム医療の観点から
Palliative care in general hospital : the importance of team approach
冨田 尚裕
1
,
中田 健
1
,
岡村 修
1
,
大里 浩樹
1
,
田村 茂行
1
,
杉本 圭司
1
,
相原 智彦
1
,
三木 宏文
1
,
高塚 雄一
1
Naohiro TOMITA
1
1関西労災病院外科
キーワード:
一般病院
,
緩和ケア
,
外科医
,
チーム医療
,
緩和ケアチーム
Keyword:
一般病院
,
緩和ケア
,
外科医
,
チーム医療
,
緩和ケアチーム
pp.195-199
発行日 2006年2月20日
Published Date 2006/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100357
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要旨:近年,患者のQOL向上に対するニーズの高まりなどもあり,緩和医療の重要性が大きくクローズアップされてきた.わが国において癌死亡者数は増加の一途をたどっているが,その多くは病院死であり,ホスピス・緩和ケア病棟の数を考えると癌患者の看取りのほとんどは一般病院で行われていると考えられる.一般病院において外科医が緩和ケアを行うことには利点と欠点があるが,それまで行ってきた治療や人間関係が継続できることや専門科への紹介の利便性など利点は大きい.しかしながら,多くの診療業務に多忙な一般病院において質の高い緩和ケアを提供するためにはチーム医療が必須であり,そのなかでのコーディネーターとして外科医の果たす役割は大きいと考えられる.
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