FORUM
米国の最先端がん研究治療
-――脳を中心に
中野 伊知郎
1
Ichiro NAKANO
1
1キャンリブ代表
pp.611-614
発行日 2023年11月25日
Published Date 2023/11/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28708611
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日本の大学医学部を卒業後,脳外科の専門医を取得した翌年に渡米し,米国の3つの大学病院で約20年間勤務してきた.米国最後の時期にはアラバマ大学脳外科において,最終責任執刀医として脳腫瘍の臨床診療・手術に携わりながら(これは州の医務局の例外的判断をいただき可能となった),脳腫瘍研究を主導する教授およびがんセンターの神経系がん部門長として常時100名以上の科学者の指導と共同研究を行った.その後,2022年に縁をいただき帰国して脳外科診療に携わっている.そのような特殊な経歴を経て日本に舞い戻ってきた身として,日米のがん治療・研究の差,およびそれを縮める方策について以下に考察する.
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