特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅴ.胆管癌治療のプロトコール
杏林大学医学部・第1外科
阿部 展次
1
,
泉里 友文
1
,
徳原 真
1
,
羽木 裕雄
1
,
森 俊幸
1
,
杉山 政則
1
,
跡見 裕
1
Nobutsugu ABE
1
1杏林大学医学部第1外科
pp.149-154
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904265
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胆管癌の多くの症例は発見時にはすでに高度進展例であり,これらに拡大手術を行うことで遠隔成績の改善が図られてきた.しかし胆管癌に対する拡大手術は早期合併症の頻度が高く,QOL(quality of life)を損なう場合も少なくない.またその遠隔成績も決して満足すべき結果が得られておらず,手術適応も施設間により異なっているのが現状である.したがって癌の進展度だけでなく,患者の全身状態や予測される予後などを十分考慮したうえで治療方針(手術適応,術式)を決定することが重要である.本稿では,現在教室で行っている胆管癌の治療法について概説する.
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