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FDG-PETによる消化器癌の診断
佐賀 恒夫
1
,
中本 裕士
1
,
小西 淳二
1
Tsuneo SAGA
1
1京都大学大学院医学研究科核医学・画像診断学
pp.1043-1051
発行日 2000年8月20日
Published Date 2000/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904185
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はじめに
ポジトロン断層法(positron emission tomo-graphy:PET)は定量性,空間分解能に優れる核医学検査法である.当初,脳神経,心血管領域における機能検査,病態解析に用いられてきたが,1990年代に入り,腫瘍診断にも応用されるようになり,特に18F-フルオロデオキシグルコース(FDG)を用いたFDG-PETは種々の組織型を有する悪性腫瘍の診断において有用と報告されている1).未だPET検査の可能な施設は限られているが,近年の全身PET装置の普及に伴い,癌診療における役割がますます大きくなってきた.本稿ではFDG-PETによる消化器癌診断の現状と問題点について解説する.
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