Japanese
English
特集 膵・胆道系の神経内分泌腫瘍―画像診断と治療選択
膵内分泌腫瘍の新しい画像診断―PETとシンチグラフィー
Scintigraphy for Pancreatic Neuroendocrine Tumor
中本 裕士
1
,
佐賀 恒夫
2
Yuji NAKAMOTO
1
,
Tsuneo SAGA
2
1先端医療センター映像医療研究部
2京都大学大学院放射線医学/核医学・画像診断
1Department of Image-based medicine,Biomedical Research and Innovation
2Departmenet of Nuclear Medicine,Kyoto University,Graduate School of Medicine
キーワード:
膵内分泌腫瘍
,
シンチグラフィ
,
PET
,
ソマトスタチンレセプタ
Keyword:
膵内分泌腫瘍
,
シンチグラフィ
,
PET
,
ソマトスタチンレセプタ
pp.67-72
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100009
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要旨 核医学的手法を用いた画像診断は,1度の検査で全身像を撮像できるため,時として予期せぬ病変の検出が可能であり,また形態画像では評価できない腫瘍細胞の生物学的性質を画像化できるという長所がある.しかしながら,現在腫瘍の画像診断検査として注目を集めているフルオロデオキシグルコースを用いたPET検査は,膵内分泌腫瘍に関しては有用性に限界があり,それ以外の薬剤もまだ研究途上と言って良い.またソマトスタチン受容体と特異的に結合する性質を用いたソマトスタチン受容体イメージングはわが国ではまだ臨床応用できない.シンチグラフィによる膵内分泌腫瘍の画像診断は今後の発展が期待される分野である.
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