Land-Mark papers in Oncology~エポックメイカーとなった論文~
「診断」FDG-PET
五味 直哉
1
,
寺内 隆司
2
1がん研究会有明病院画像診断部
2がん研有明病院核医学部長
pp.61-62
発行日 2022年3月10日
Published Date 2022/3/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.07.01_0061-0062
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PET(positron emission tomography)は,陽電子放出核種で標識した化合物の体内分布を断層画像として呈示するモダリティである。その歴史は1930年代の陽電子の確認,かのCurie夫妻による陽電子放出核種生成までさかのぼるが,陽電子放出核種の体内分布の可視化が実現したのは1975年にPET装置が開発されてからである。PETは,陽電子放出核種の崩壊により放出された陽電子が原子核の周囲を周回している通常のマイナス電荷を伴った電子と衝突して放出される511KeVのエネルギーを有する2本の消滅放射線を計測して,体内分布を画像化する(図1)。PETで用いられる放射性化合物の標識(陽電子放出核種)には11C,13N,15O,18Fなどの短半減期核種が用いられる。
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