Japanese
English
特集 抗菌薬ベストチョイス—その理論と実際
術後感染発症阻止薬の選択理論と実際
肝胆膵手術
Theory and practice for selection of antimicrobial prophylaxis in postoperative infection:hepato-biliary- pancreatic surgery
内山 和久
1
,
谷村 弘
1
,
瀧藤 克也
1
,
中谷 佳弘
1
,
山添 真志
1
,
川井 学
1
Kazuhisa UCHIYAMA
1
1和歌山県立医科大学第2外科
キーワード:
術後感染発症阻止薬
,
胆道感染症
,
多剤耐性菌
Keyword:
術後感染発症阻止薬
,
胆道感染症
,
多剤耐性菌
pp.841-846
発行日 2000年7月20日
Published Date 2000/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904150
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肝胆膵外科における「術後感染発症阻止薬」は,術中高頻度に検出されるグラム陰性桿菌を推定してセフェム系薬を第一選択とし,麻酔導入とともに静脈内投与を開始する.術後投与期間は5日間以内とし,術後4日目に感染症の発症の有無を判断する.発熱,CRP上昇,白血球増多など感染症が疑われれば,先に投与した感染発症阻止抗菌薬が無効なEnterococcus,PseudomonasやMRSAを想定して,それらに抗菌力を有する「術後感染治療薬」に変更する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.